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小田和正 「どーも どーも その日が来るまで」 10月14日 神戸ワールド記念ホール [日本の歌手]

 この日はたまたまお休みの日で、久しぶりに神戸に出かけることもあって、少し早めに神戸に向かいましたが、残念ながら雨。南京町にも行きましたが、雨の中買い食いして歩く気にもなれず、すんなり通り過ごしてきました。かと言ってウィンドウ・ショッピングするほど見たいものもない。仕方なくカフェにでも行こうと言うことになりました。コム・シノワのパン屋さん、大好きで何度も行っているのに、やっぱし行き方がわからず迷ってしまいます。なんとかi-modeで探しだし、めでたくたどり着きましたが、こんな時インターネットだったら探すのも早いんだろうなぁって思ってしまいました。やっぱりスマホ必要かなぁと思った最初の日です。コム・シノワのおいしいパンを食べて気を取り直して、小田さんのコンサート会場へ。
m_P1050234a.jpg ポートアイランドに行くのも久しぶり。でも三ノ宮から乗り換えて行くにはちょっと不便。最寄り駅で降りたら、雨脚も強まっていて、ホールまで行くのも億劫。ホールの入り口は二つあり、アリーナとスタンド席で違います。グッズ売り場は明らかにスタンド席入り口に見えるのですが、この雨の中、遠回りしてスタンド席入り口に行く気になれず、断念。このホールに来るのも、また小田さんのコンサートでアリーナ席が取れたのも今回が初めてです。入ってみるとここのホール、案外狭くて驚きました。ちょっと真ん中からずれる席ですが、近くに小田さんが走り回る廊下がある!

 始まってみると、やっぱし小田さん遠い。でもいつかそばを通るさって期待して、歌に聴き入ります。「明日」「ラブストーリーは突然に」「こころ」「正義は勝つ」と続きますが、テンポの早い曲はなんだか少ししんどそうにも聞こえます。最初のうちは知らない歌が多かったのですが、大好きな「たしかなこと」になると胸も弾みます。小田さんのハイトーンはやっぱし健在です。これで64歳?!「たしかなこと」は本当に胸にしみ入る歌詞で、中学生の子供がいてもおかしくない年になってしまうと、この気持ちが本当にわかります。
 メインステージを離れ、出島で二人で歌い始めるのですが、この場所は少し見えにくい。後ろ向かないといけないんだけど、パイプ椅子の狭い空間で私のような巨体が後ろを向くのは近所迷惑。嗚呼。私はオフコースの頃からのファンではないのでオフコース時代の歌はあまり知りません。でもさすがに「さよなら」は知っています。Looking Backに入っていた大人っぽいヴァージョンで、ギター2本でやってのけられます。わー、これはいい。まだまだ暑い日でしたが、冬の寒さを思わせ、寂しさ、切なさがジンジンと伝わって来ます。
 大好きな「緑の街」の後、ピアノの弾き語りで「風の坂道」でしたが、これには参ってしまいました。涙が出る出る。私たちの年代の状況をこんなにうまく歌い現している歌はありません。グイグイと心の柔らかい部分に入り込んでくる感じでした。
 ここからしばらく元気な歌が続き、会場はもうノリノリ(←表現が古いかぁ)でした。「キラキラ」や「伝えたいことがあるんだ」も大好きな歌ですが、あれあれ、コンサートの始めに心配していた声の調子もとっても良くなっている。2つとも大変な歌なのに、さすがに小田さん、プロだなぁ。続く「緑の日々」では、最後の最高音はコーラスの人に任せて、自分は内旋律を歌ってはりましたが、これはもう当然のことだと思います。
 「今日も どこかで」、前回のコンサートのテーマです。前回は3回もコンサートに行ったから、この曲はよく歌った思いがあります。特に京セラドームで歌ったときは本当に感慨深かった...。そんなこと思い出したらまた涙が出てきた。ピアノの弾き語りが2曲。「さよならは言わない」は少しできすぎた曲。でも生で聴くと心が動く。これは自分のことを歌ったのかなぁと思っていたけど、振り返ってみると、私にだって当てはまる。続く「東京の空」は、もう、これは成熟した歌で、成熟した男が歌う、思いやりと優しさに溢れた歌です。前回同様、スクリーンには青い空が映し出されますが、その青い空を見ながら、また涙。小田さん、何回泣かすねん!
 アンコール1回目は「またたく星に願いを」と「ダイジョウブ」。もう涙腺が緩みまくっていて、「ダイジョウブ」でも涙。アンコール2回目でピアノ弾き語りの「言葉にできない」。これがないとダメ。私が小田さんのファンになったのも、テレビ・コマーシャルでこの歌が流れていたから。すぐにLooking Backを買いにCD屋さんに行きました。この歌は本当に良くできている。私もこう言えるような人間になりたいって、ずっと思って来ました。この曲を歌うときの小田さんの練られた声も大好きで、歌い回しも大好きで、でもメッセージ自体が重いのでいつもいつも聴くわけではない分、こうして生で聴くと....。続く「YES-YES-YES」は、オフコース時代からのファンの人にはアレンジが物足りないのかも知れないけど、私は大好き。しかし高い声!拍手する力も無くなるくらい感激。

 その後バンド全員が「いつもいつも」を無伴奏で歌い、もう終わりかな、って思ったら、最新アルバムのオープニング曲「君のこと」。これはかなりインパクトのある曲だったし、メッセージ色も強いので、ギターの弾き語りといっても強く響いてきます。もうこれで終わりかと思ったら、これもまたメッセージ色の強い「生まれ来る子供たちのために」。3時間以上にも渡って歌ってくれて、小田さん、本当にありがとう。本当にありがとう。

 でも急いで三ノ宮にたどり着いて乗った新快速電車は、京都駅で最終の地下鉄に接続する電車。夕方にコム・シノワで食べたパン一切れが唯一の夕食になるだなんて...。でも心が一杯だったから、癒された気分で床に就きました。

 これがコンサート最後だなんて言わないで欲しい。。。。。
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