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ペルトゥージ&レベカ デュオ・リサイタル 大阪ブリーゼ・ホール [オペラ]

pertsi.jpg バスのミケーレ・ペルトゥージとソプラノのマリーナ・レベカのデュオ・リサイタルに行ってきました。どちらの人も恥ずかしながらまったく知らなかった人なのですが、前回のシラグーザのブリーゼ公演で先行発売していたし、バスのリサイタルって初めてだったので興味本位で買っていたチケットでした。

 帰って調べてみると、ちょうど今年度始めに見たメトロポリタン・ライブ・ビューイングのフローレス、ドゥッセーの「夢遊病の娘」の伯爵役に出ていた人だとわかり、ちょっと楽しみにしていました。っで、出かけていってブリーゼで売られているCDやDVDを眺めていると、シャイーのヴェルディ・ディスカヴァリー、エヴァ・メイ主役のマスネ「タイース」の相手役、バルトーリ主役のロッシーニ「チェネレントラ」にも出ていて、どれも持っているやつだったので驚いてしまいました。

 さすがに世界の檜舞台に立っている人だけあって、立ち振る舞いは堂に入っているし、もちろんビロードのような声も圧巻でした。ただバスのアリアはいずれも地味目なものが多く、ジョイントで歌うデビュー2年目の新人ソプラノのレベカの華やかなアリアに押され気味でした。「愛の妙薬」や「ルクレツィア・ボルジア」の二重唱は、本当によく響く声で歌ってくれて、さすがだなぁと思いましたし、「陰口はそよ風のように」にいたっては、みんながよく知っている曲なので、割れんばかりの拍手でした。

 サイン会で一緒に写真撮ってもらったり握手してもらったりしましたが、本当に大きな人で、しかも甘い笑顔で最高の声で、あの人にかかれば女性はいちころだろうなぁと思ってしまいました。本当に優しい人でした。

 レベカはさすがに若い張りのある声を聴かせます。歌い回しも洒落ているし、本当に素晴らしい。でも一本調子になりがちなので、もうちょっと経験を積んで大ソプラノになって欲しいです。体調が悪いとかで、ヴィオレッタの「そはかの人~花から花へ」が「O Mio Babbino Caro」に変えられたのは、本当にショックでした。(でも他の曲はバンバン鳴らしていたから、どこが体調不良なのか不思議でした。)

いつもならが今日も胸をいっぱいにして帰ってきたコンサートでした。

https://youtu.be/0UenutTMRbU
↑Eva Mei, Michele Pertusi:マスネ「タイース」終幕
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