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バルバラ・フリットリ ヴェルディ・アリア集 Barbara Frittoli [オペラ]

 2001年に出たフリットリのアルバムを買いました。当時、まだ梅田・堂島にあったワルツ堂で、1500円位で山積みして売られていたのですが、アリア集を買う習慣がなかったので買ってませんでした。2006年3月にパリ・バスティーユのオペラでデズデーモナを聞いて、これぞベルカントという声に感動し、このアルバムを買おうとしましたが、ずっと品切れ状態で買えませんでした。それをなんとか今回手に入れることができて喜んでいます。
 椿姫の「ああ、そはかの人~花から花へ」で始まりますが、うーっ、のっけから感動。やっぱしこの人の声はとってもきれい。あまり響きにムラがなく、アメリカ人ソプラノのような人工的な声の演出はありません。とっても気持ちいい。他にもトロヴァトーレの大きなアリアが2つ、それにドン・カルロの大アリアも堂々と歌ってのけているし、同時にシモンの朝の海辺の美しいアリアも、とてもすがすがしく純粋に歌っている。あぁ、買ってよかった...。
 ルイーザ・ミラーと椿姫の管弦楽がそれぞれ1曲ずつ挿入され、約80分はお得。でもルイーザ・ミラーからの1曲を除いては他の歌手の合いの手が入らないので、そういう箇所を省略する強引な編曲がなされていて、少しびっくりしてしまいました。

 今となったら北京・紫禁城でのトゥーランドットのリューやブッセートのヴェルディ劇場でのムーティのファルスタッフのアリーチェ、ドミンゴと競演したスカラのオテッロのデズデーモナと、フリットリも映像で観られるようになりましたが、こうして音だけ取り出して耳を研ぎ澄まして聞くのもいいなぁと思いました。
https://youtu.be/Agks7aFynv0

タグ:ソプラノ
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第13番札所 石山寺 ご本尊ご開帳 [西国33観音霊場巡礼]

ishiyam.jpg この連休、どうせ車は混み合うんだろうなぁと思いつつ、やっぱしどこかに出かけたいので、近場で、しかもご本尊のご開帳をやっている石山寺に行くことにした。石山寺ならお昼はしじみ飯も食べられるし、ちょっっとした遠足になるなぁと思って出かけました。
 案の定道は混み混み。地道で行ったのですが、大津付近は高速から逃げてきた車でまた混雑していて、逢坂山あたりから瀬田川沿いまで、逃げ道のほとんどない大津市内を少しイライラ気味でドライブしました。
 石山寺の駐車場に入ると、本尊開帳ということで、左の写真のファイルがもらえました。これはとても嬉しい!朝早いのに、駐車場は既に車で一杯でしたが、ちょっと嬉しいプレゼントでした。
ishiyama2.jpg 三門を入って塔頭の入り口を進んでいく参道はもう秋が一杯で、彼岸花も美しく咲いていました。この寺は山に造ってあるだけあって、一緒に行った母親には階段が少し厳しいようでしたが、一つ一つお堂を回って拝んでいきました。
 奇岩が並ぶ境内を通り本堂に上ると、いよいよご本尊の如意輪観世音菩薩との遭遇です。本堂の内陣は別料金で500円払いましたが、ここはこれが目的だからケチ言ってられません。そしてご本尊。あぁ、本当にきれい。本当に目の前におられて、しばし息を呑みます。なんと優しい表情をされているんだろう。このお方なら救って頂けるときっと思うだろうなぁ。しかもここは奇岩の上に建てられていて、その奇岩のてっぺんに座っておられる。片足を組んでおられるお姿も凛々しい。しばらく真ん前に陣取って拝見させていただきました。
ishiyama3.jpg その後は奇岩の上に建つ多宝塔へと向かいます。そこまで上ると反対側には瀬田川から琵琶湖が望めます。美しい。
 じっくり境内を回って、お昼はしじみご飯です。色はそれなりに濃いのだけれど、味はそれ程濃くなくておいしい。なんか得することが多い一日でした。
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イル・ディーヴォ(Il Divo) 大阪公演 [洋楽]

3157582.jpg 友人にぞっこんのファンがいて、どうしても行きたいって言うもんだからお供してきました。結果的にはとっても楽しかったです。
 大阪城ホールに入ると、まず舞台が遠い(スタンド席は前半分は使用不可となっている)し、なんせ舞台が階段に薄い白布をかけてあるだけで安もんくさいし、あぁどうなるの、って感じです。でもさあ始まってみると、この4人、本当に存在感のある人で、この人たちがいるだけで舞台が豪華に見えるのはとても不思議な感覚でした。それにあの歌声ですから、豪華豪華です。
 お客さんというとほとんどが50代以上ではないかと思われるご婦人が大半。トイレもほとんどが女性用に変身する位で、私たち男性はとっても肩身が狭かったです。でもみなさん、もう120%、いや200%は楽しんでおられた様子。私にはそれを観るのも面白いって感じでした。パターンとしては、4人が交代交代に旋律をソロで歌い、そのうちに順次ハモリだし、最後に全員でハモりまくり、そのままの声で移調して気分を盛り上げ、最後には最低音から最高音までのアクートでガンガン音を伸ばして終わる・・・会場からため息が漏れ、それがそのままウォーっと言う歓声になり、大喝采となる、って流れです。
 私は元々長くオペラファンで、色々な歌手を聞いてきたものだから、初めてこの人たちのCDを聞かされた時、はっきり言ってちょっと俗物っぽい感があったんです。歌っている曲も“いかにも”系で、しかも出で立ちもあんな風だから、同性としては「どんなもんかな~」って感じです。でもコンサートで観ると、それはそれで面白かったです。実際に観てみて、どの人がどんな声で、どういうパートを受け持っているのだとわかったからです。CDで聞いていたら、スペイン人のカルロスがバリトンで張り上げて盛り上げて終わるのかと思っていたのですが、実際はアメリカ人のデーヴィッドが最高音で、しかも常にアクートで、CDの盛り上がりはこの人がやっていたんだなぁって気付きました。それにこのデーヴィッド、ソット・ヴォーチェもファルセットも綺麗に出すし、ポップス系の歌い方もするし、しかもなんと言ってもハモリは常にAよりか上の音じゃないかと思われる超高音を出しまくり、感心してしまいました。
 どれもこれも同じような編曲の曲だったので、最後の方は食傷気味だったけど、7時15分に始まって、途中20分の休憩があったもんの、終演9時45分と、外タレでここまでサービスしてもらって、本当に気分良く帰ってきました。明日からのエネルギーにも十分になりました。

タグ:Il Divo
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